バンドの記憶

いつもの如くユーチューブでどこぞのバンドのMV見て暇をつぶしていたら俺と同い年ぐらいの人が、まあ良い曲作ってた。

 

もうそんな時期か、確かに19、20は才能ある若者が世に出るころだよなー。と思いつつも何処かぞわっとした。

「ああ、俺は一体今まで何をしてきたのか。本当にこのままでいいんだろうか?いやよくはない。でも今さら…」

という焦燥感と諦観の入り混じった心理状態に陥った。それを紛らわす為にバンドのMVの民度の低いコメント欄を見て

「ケッ!こんな馬鹿どもが聴いてるバンドなんて聴きたくねーぜ!」

と思ったら、よけい気分が悪くなった。

 

3年前、当時、高校二年。愚かな俺は後年「恥の記憶」に苦しめられるとも知らずに、初心者なのにバンドを組んでしまった。結局、ボーカルのサブカルクソ女にツイッターでボロクソに書かれ傷つき辞めることになった。

これが数ある後悔と挫折の一つとなる。

 

ニートはやることが無くてつい自分の過去を思い出すが、悉く恥ずかしい事しかない。何をするにも集中が切れてふと思い出してしまう。そして新しく恥を生み出さない為に何もしなくなる。あとは逃避と怠惰だけだ。

厄介な記憶である。